地震雲

このところ大きな地震が起きる度、地震予知に関して「地震雲」が巷で取りざたされています。

「地震雲」とは、地震発生の2週間前から直前にかけて、同じ場所で移動せずに長時間見られる変わった形状の雲であることが特徴とされています。

そのメカニズムは、地殻の衝突によって生じる電磁波が空を通過し、普段見られないような異常な形の雲が生じると言われています。
…本当でしょうか?

阪神淡路大震災や東日本大震災では、被災地で異常な感じを受ける雲が多く目撃されたことから、地震と雲の関係を地震予知として見る人も出てきています。

ちなみに「地震雲」と言われている雲の種類は、かなり豊富です。
素人が見ると、ああ怖い!と思ってしまうような形の雲でも、気象に詳しい人や登山をする人から見れば、あの雲かと言うほど見慣れた雲だということです。

地震雲の種類

・断層型:雲のエリアと青空がはっきり分割されているように見える雲で、3日後ほどに大きな地震があるとされています。

・帯状型:長い帯状の雲で幅が広いほど大きな地震になり、長いほど近く発生すると言われています。

・波紋型:水面にできる波紋のような雲、波紋の濃淡が濃いほど大きな地震になると言われています。

・肋骨状型:肋骨の様な線状の雲が並ぶ形で、すぐに地震が発生すると言われています。

・竜巻型:垂直に立ち竜巻のような形状で、1週間以内に大きな地震が発生、震源地近くに見られる雲です。

最近の大きな地震では、阪神淡路大震災で竜巻型、熊本地震で帯状型の雲が見られ画像としても残されていますが、東日本大震災の時の雲は、上記に当てはまらない輪状の雲を撮影した人がいる以外、あまりはっきりした雲の出がなかったか、消失しているかみたいです。

とこで、「地震雲」は、科学的に立証されているのでしょうか…?
気象庁の見解は、否です。
地震の影響を受ける科学的なメカニズムは説明できていないということです。
地震雲=幽霊と同じ現象です。

一方、地震学会の見解では、グレーです。
地震の前兆としての雲の研究は過去に何回か発表されたことがあり、雲と地震の関係について皆無とは断言できないそうです。
しかしながら、その時発生していた特異な雲を地震と結びつけているだけであり、地震が起きなければ忘れてしまう雲の出現も多くあります。
オカルチストや何らかの予兆を察知できる特殊な人達の見解は、ありです。
検証できませんが不思議な世界はあり、それを感じる人達はいるようです。

雲研究者であり、気象庁気象研究所研究官の荒木健太郎氏は、ツイッターで、地震雲が不安な人へと次のようにコメントしています。
不思議な雲や空でも、気象学でほぼ説明できるため、楽しんだ方が得です。
雲や大気光学現象の仕組みを調べて愛でましょう。
地震が不安なら、備えましょう。

荒木健太郎氏のツィッターでは、可愛らしく明るいイラストや理路整然とした解説で、見ていると心が明るくなるほど健全です。
研究者ならではの雲愛に満ちています。

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